FC2ブログ
もうすぐ8ヶ月が経とうとしている。

母がその生涯を終え、わたしにとって「生きること」、その命の重さは、ふわりとした軽いものになってしまった。
綿毛のように風に乗って、気づけばすでに見失ったあと。
それもまた、錯覚なのかもしれない。

母のいる夢の中と、母のいない現を行ったり来たりしているときがある。
母は何処にいるのだろうか?
その問いかけに、胸の奥で何者かが「ここにいる」と言う。
実態のない答えがある。

重みを失った人生はどうしてか、以前より色づき、小さな日々の歓びは存在感を増した。
わたしは何を得て、何を失ったのだろう。
母は今、何を失い、得たのだろう。

生きるということは、誰かの哀しみを知ることではないか。

その哀しみは日々深く、鮮やかに、人生を染め上げてゆく。